原子力国際専攻特集

[PDF]  2012年4月号 [第47号]原子力国際専攻特集 
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 Ttime!47号は原子力国際専攻特集です。

 環境問題、エネルギー問題、グローバル化する社会における経済活動など、人類は現在さまざまな問題に直面しています。それに対する現実的な解決手段として、原子力エネルギーと放射線の利用があります。しかし、原子力エネルギー利用の実現のためには、技術的領域だけではなく、原子力と人・社会との関係といった人文社会的領域を融合させた教育研究が必要であり、それを行なっているのが原子力国際専攻です。

 本号では「これからの原子力」をテーマに原子力のリスク管理や放射性廃棄物の処理、医療分野などへの応用用途について取材を行いました。

材料の原子からシステムの安全を予測する


関村 直人教授

 原子力安全と保全について、物質と材料のシステム的観点から研究をされている関村先生にお話を伺いました。今回、先生自身の研究だけでなく、原子力国際専攻の特徴や将来像についてもお話をいただきました。
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放射性廃棄物処分のこれから


長﨑 晋也教授

 放射性廃棄物処分学を専攻されている長﨑晋也教授にお話を伺いました。廃棄物処分学とは何をする学問なのか、安全評価をどう行っているか、今年の4月からカナダの大学に赴任して何をしたいかなどを伺いました。
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小型高エネルギーX線源
 ~がん治療の高度化と構造物健全性検査~


がん治療検査のための
小型のX線源装置

 原子力工学は発電のみならず、病気の治療や構造物の検査技術にも応用できることをご存知でしょうか。今後放射線は、私たちの生活をどのように支えていくのでしょう。上坂充教授にお話を伺ってきました。
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原子力国際専攻 学生座談会
  ~研究と、将来のビジョン~


原子力国際専攻の学生の方々

 原子力国際専攻に所属する学生は、どのような研究をし、どのようなビジョンを持っているのでしょうか?今回は、原子力の安全性や原子炉工学といった分野で研究を進めている石渡研究室から、3人の大学院生の皆さんに集まっていただき、座談会形式で研究や進路などに関してお話を伺いました。
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タンデム加速器研究施設MALT


MALT加速部外観

 加速器と聞くと、ヨーロッパにある全周数十kmにおよぶ大規模なものが有名ですが、実は東大の浅野キャンパス敷地内にも加速器があります。今号ではタンデム加速器研究施設MALT(Micro Analysis Laboratory,Tandem Accelerator)に取材に行ってきました。
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編集後記

 Ttime!4月号では、原子力国際特集をお届けしました。
 現在、放射能の目に見えない危険性が大問題になっていますが、病気の治療や構造物の検査技術など、原子力は次世代技術として非常に魅力的な一面を持っていることを、今回の取材や編集を通じて感じました。
 安全性の問題など、これから解決しなければならない問題は山積みですが、リスクへの対応、技術革新の双方から研究が進み、この分野がよりよい社会のために発展してくれることを切に願っています。
 今号が、原子力への関心を深める一助となれば幸いです。 
(岡)


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